はじめに
FTPソフトでサーバーにつなげられるようになったんだけど、データの中身がようわからん。
おしえてちゅちゅちゅーん
ほい。じゃWordPressのプログラムファイルの中について説明していくねー。
WordPressのプログラム
WordPressのデータは大きくわけると、
・【ファイル】
・【データーベース】
のプログラムで構成されています。
「ファイル」関連は、レンタルサーバーにFTPソフトでアクセスすると、プログラムの書かれたファイルや、それらを格納しているフォルダーで構成されていることが確認できます。
その中身は、php,javascript,style sheet,htmlといったプログラムファイルが入っており、WordPress管理画面、テーマ(レイアウト)、プラグイン(追加ソフト)、追加した画像データなど、WordPressを構成する内容が記載されています。
WordPressのフォルダーの中身

一方、「データベース」は、投稿した記事とそれらに付随するデータや、管理画面やプラグインの設定情報が記載されています。
データベースは、MySQLといったデータベースを管理するシステムによって操作、閲覧することができます。(レンタルサーバーの管理画面(エックスサーバーの場合phpmyadmin)からアクセスできます。)
一昔前のHPは、相手に見せるだけのものが多く、そのような静的なサイトは一度つくるとほとんどデータの追加は必要はないためデータベースは必要ありませんでした。
WordPressのようなブログ形式の投稿記事、コメントなどでデータが増えていく動的サイトの場合は次々データが追加されていくので、このような場合はデータベースと連携してサイトを構築していく必要があります。

そのため、サイトの移転やWordPressのバージョンアップなどでデータをバックアップする場合は、WordPress用の「ファイル」とSQL用の「データベース」を保存しておく必要があります。
エックスサーバーの場合のWordPressフォルダーのある場所
エックスサーバーの場合、FTPでサーバーにアクセスすると、下記のようにフォルダーが並んでいます。
登録したときのドメイン名が書かれてあるのが、それぞれのサイトのデータが入っています。
下記の場合はサイト数が5つの場合で、独自ドメインを追加する毎にドメインフォルダーが増えていきます。
(ドメイン以外のフォルダーは触る必要はありません)

ドメイン名をフォルダを開くと、「Public_html」と書かれている中にWordPressのデータファイルが入っています。(他のフォルダーは触りません)

WordPressのフォルダ

WordPressのフォルダは、wp-admin,wp-content,wp-includesの3つのフォルダーとwp-からはじまるいくつかのファイルが入っています。
ファイルの場所、ファイル名は一定ルールに従い動作するようになっています。
wp-admin フォルダー

wp-adminフォルダーの中は、WordPress管理画面表示用に関わるのHTML.php、画像ファイルデータが格納されています。
WordPressのアップデートをすると、書き換えられるため、このフォルダー中のファイルを直接編集することは好ましくありません。
管理画面をカスタマイズするには、functions.php を編集するかプラグインを使用します。
(functions.phpファイルはpublic_htmlフォルダを開いたところにあります。)
wp-includes フォルダー

wp-includesフォルダーには、管理画面の個別機能、メール送信機能等の個別の機能を実働させるAPI,クラス、関数などのプログラムファイルが格納されています。
wp-adminフォルダー同様、WordPressのアップデートで書き換わるため触る必要はありません。
wp-content フォルダー

wp-contentフォルダに含まれているファイルは、ユーザーがテーマ、プラグインを追加してサイトをカスタマイズしたり、画像をアップロードするときに加えられます。

languages | 多言語に対応するためのデータファイルを格納しています。触ることはありません。 |
plugins | WordPressにはプラグインと呼ばれる追加機能をインストールすることができますが、追加するとこのフォルダにフォルダが追加されます。 |
themes (parent-thema,child-theme) | WordPressサイトのレイアウト、デザインを構築する「テーマ」ファイルが格納されています。 |
upgrade | WordPress をアップデートする際に使用されるフォルダ。 |
uploads | 日付で整理された、投稿やページに追加した画像が主に含まれます。ワードプレスにアップロードされた画像は、様々なサイズに自動で分解されて、小さな画像で良い部分はテーマによってサムネイルの画像が表示されたりまします。 |
各テーマで使用される代表的なファイルの例
テーマはサイトのレイアウト、デザイン、配色などに関わるファイルが格納されています。
phpファイルがページのレイアウトを構成し、style.cssが配色、文字サイズ、フォント、画像サイズなどを設定しサイトのページを表示します。
種類 | 内容 | ファイル名 |
スタイルシート | デザイン、配色、文字サイズなどを設定するファイルです。 | style.css |
テンプレートファイル | ページを表示する HTML や PHP(WordPress 関数)等を記述したテンプレートファイル | index.php,404.php,front-page.php,single.php,archive. php,page.php,search.php |
テンプレートパーツ (モジュールパーツ) | 他のページでも使用する共通部分を記述したテンプレート | comments.php、 footer.php,header.php, searchform.php,sidebar.php |
プログラム | テーマの機能を記述・設定するプログラムファイル | functions.php |

デザインをカスタマイズするときは、style.css、function.phpを触ることがあります。
よく修正に使うファイル
修正時やログインできなくなったときなどお世話になることがあるかもしれません。
変更するときは記述がおかしいと、ログインできなくなったり、WordPressが動作しなくなることがあるので、ファイルはバックアップして修正しましょう。
.htaccess
多くのWEBサーバーで使用されている「Apache」(アパッチ)を制御する設定ファイルの1つ。
「特定のディレクトリにアクセスしたら、パスワードを要求したい」
「サーバーの移転を行ったので、新しいページに転送(リダイレクト)したい」
「特定IP以外からアクセスできないようにしたい」
といった多くの設定を行うことができます。
ここを設定したい記述をすると、プラグインが不要になる場合もあります。

wp-config.php
データベース接続情報などサイトの基礎となる情報の詳細が含まれています。
MySQLデータベースへ入るユーザ名、パスワードも記載されているので、忘れた場合はここを見るといいでしょう。


データーベース

データベースの中身
データーベースは、Excelのようにテーブル構造のようなものになっており、レコードとフィールドで指定された入れ物の中にデータが格納されていくようになっています。
例えば、投稿記事を投稿していくと、投稿タイトル、投稿記事の日時、記事内容、投稿者名といったレコードに、次々と記事毎にデータが格納されていきます。

データベースは、1サイト(1ドメイン)に一つで、その中にプラグインの追加、テーマの追加などがあると、テーブルがいくつか作成されていきます。
SQL(Structured Query Language)について
SQLとは、データベースを動かす「構造化問い合わせ言語」です。(プログラム言語ではありません)
SQLで作動するデータベース管理システムとしてMySQLがよく利用されており、エックスサーバーもMySQLが採用されています。
MySQLの操作は、レンタルサーバーの管理画面からできます。(レンタルサーバーによる)
エックスサーバーの場合は、サーバーパネルにある「phpMyAdmin」を利用してデータベースの中身をみることができ、操作できます。

ログイン時には、サーバー契約時に送られてきたメールに記載されたユーザ名、パスワードを入力します。(wp-config.phpファイルに記載されています。)

表示を確認すると、テーブル構造になっていることがわかります。

不要になったテーブル、データファイルの操作ができますが、SQL、データベースの知識がない人は手をださないようにしましょう。
データベースのデータはここからダウンロードできるよ!
バックアップのときは忘れずに、ここからダウンロードしておきましょう。
